2005年 08月 01日
地上波で、『Live-8』が放送されていた。 2時間に編集されたものだが次から次に出てくる大御所たちにワクワクドキドキしていた。 U2を従えて「サージェント・ペパーズ」を歌うポール・マッカートニーにはじまって、再結成されたデュラン・デュラン、ポリスのスティング、ユーリズミックスのアニー・レノックス、ザ・フー、ピンク・フロイドなどが出ていて、さしずめ「ロック・スターあのひとは今」みたいな感じだった。 そんな中でもっとも輝いていたのがマドンナだった。 20年前のライブ・エイドのときに資料映像として流されたフィルムの中に映っていたアフリカの少女がロンドン(ハイドパーク)のステージで紹介された。 目も覆うような状態だった少女が美しい大人の女性となって今ステージに立っている。その少女のコメントに観衆からの拍手が鳴り止まない。チャリティの意義が再確認される。 そこで現れたのがマドンナだった。主催者のボブ・ゲルドフに、ロックン・ロールの女王として紹介されて出てきた。 アフリカの少女の手をひいて、『Like A Prayer』を歌った。聖歌隊がバックで盛り上げる中、歌い上げるマドンナ。 一時はとてもやつれた表情をしていたけれど、ここではとても生き生きとしなやかな身のこなしでオーラがみなぎっているように見える。 白いパンツスーツに包まれた肉体は精悍さを取り戻している。若いころの激しい動きは望むべくもないが、ゆるやかな一挙手一投足が見るものを惹きつける。最近はまっているというヨーガの効用だけではない。 場の雰囲気がそうさせるのかもしれないが歌も以前よりものびやかに艶やかに聴こえる。 歌のエンディング。ひざまずいて祈りをささげる(pray)マドンナ。 思わずTVの前で口笛を吹きそうになった。 少し長くなりますが、今読んでいる五木寛之の『不安の力』より引用します。 そんなふうに、若いとか幼いことがもてはやされる一方なので、日本では歌い手が成熟しなくなる。 年を取ると、若いときの張りとか艶とか、そういうものは失われていく。しかし、年齢を重ねていくことで、それを補ってあまりあるものが生まれてくる、あるいはそれよりもはるかに魅力的なものが生まれてくる可能性があるわけです。
by Cafe_Gimlet
| 2005-08-01 00:58
| 揺さぶる言の葉
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