しなやか通信

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2006年 10月 01日

好き嫌い

家人と同じ病室にいるおばあさんは、食べ物の好き嫌いが、かなりあるようだ。
子供のころ、オトナには好き嫌いなんて無いんだ、と思っていたけれど、現実はそうでもなかった。



食事を残していると、看護師や介護助手が心配して訊ねる。
あるとき、同室のおばあさんと看護師とのやり取りが聞こえてきて、笑ってしまった。
「あっ、ピーマン残ってる。ピーマン嫌いなん?」
「はい・・・」
看護師は「あっ、そうか」と納得して片付ける。
また、別の日。
食材が何だったか、思い出せないが、またその一品だけ残していたようだ。
「○○嫌いなん?」
例によって看護師が訊ねる。
ここで、びっくりするような答えが聞こえてきた。
「これ、食べたことないの」

経済的に恵まれた家のひとなんだな。
そう思うしかない。
いや、経済状態は関係ないか。

付け合わせの人参を必ず残すひとがいた。
三つ年下で、気の強いひとだった。
男には負けない、と突っ張っていた。
しかし、人参だけはどうしても駄目だった。
ランチ・メニューのハンバーグ・セットを食べるときに、毎回人参を残す。
人参が嫌いなら、頼まなければいいのにと思うのだが。
ジューシーなハンバーグの魅力に負けてしまっていたようだ。
「少しは女の子らしいところがあっていいやん」
そのときは、そう言ってフォローしたけれども、果たしてそれでよかったのか。

日曜日になると母親に連れられてやって来る、同室のおばあさんの孫ふたり。
追いかけっこをしながら、そのまま病室に入ってくる。
大声を出すと、さすがに母親が叱るが、おとなしくなるのはその瞬間だけ。
この子供たちのわがままさは、血筋なのかと思ってしまう。
食べ物に好き嫌いのある、おばあさんの血をひいているのかと。
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by Cafe_Gimlet | 2006-10-01 22:42 | 家事・介護


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