しなやか通信

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2006年 08月 08日

酒場でジンジャーエール

昨夜は息抜き、ガス抜きに近所のバーへ出かけた。
マスターの他に、以前訪れたときにいた女の子がいた。
2年ぶりの再会。



「おひさしぶりです」
「ひさしぶり」
「ずいぶん会ってませんね」
「うん、2年。かな」
「まだここにいるとは思わなかったでしょ」
「うん、そうだね。でも会えたらいいな、とは思いながら入ってきた」
「うれしい」
「・・・ずっと働いてるの?」
「はい」
「どこかよそへ出て行くって言ってなかった?」
「いいえ。ずっとここにいますよ」

「ずっと、どうされてたんですか?」
「・・・海外に逃亡してた」
マスターのほうを見て、ニヤッとしながらそう言った。

この2年間は酒場に繰り出さなかった。
アルコールを断っていた。
家で缶ビールを飲むことさえしなかった。
仕事で立てた目標を達成するまでは飲まない。
そう決意した。
そして、その後、父のこともあった。

ストレスをためこむのはよくないなと思い、先月禁を破って夜の街に出た。
2年ぶりとは言っても、昼間、毎日歩いているところだから、そんなに感慨深いものはない。
店の前で少しためらう。
ゆっくりとバーの扉を押す。
中に入る。
「やあ」
マスターの声。
2年のブランクが埋まった。

それから2週間ほど経って、また出かけたのだ。
そして、女の子と再会した。

「何にしますか?」
「ジンジャーエール」
「?」
不思議そうな表情。
「まだアルコール飲んでないの?」
横からマスターの声。
「そう」
先月来たときも、ジンジャーエールを頼んでいた。
まだよく分からないといった顔の女の子。
「前はバーボンでしたよね」
「うん」
「それも、ロックで」
「そうだね」
「どうされたんですか」
「いろいろ、しがらみがあってね」
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by Cafe_Gimlet | 2006-08-08 20:56 | 揺さぶる言の葉


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