2006年 04月 23日
歌謡曲・・・ (1)時代が過ぎ去ってから、じわじわと、しみじみと、その良さが分かる楽曲のこと。 (2)3分間のドラマのこと。 麻生よう子の『逃避行』という曲を、昨日聴いて、いいなぁ~と感じ、ブログで取り上げなくてはと思ってしまった。 病院で母の食事介助をしながら、『ミュージック・フェア』を見ていたのだけれども、その番組中で長山洋子がこの曲を歌っていたのだ。 『3分間のドラマ』がそこにはあった。 昨日の番組内では、メドレーの中の1曲だったから、正確には3分間もなかったけれども。 陳腐な表現になるが、情景が思い浮かぶというか、映像が頭をかすめていくというか、『歌謡曲』とは、そのようなものであった。 奥行きがあり、幅が広く、底が深い。 Jポップと呼ばれるようになっている最近の曲の一群は、どちらかというとデジタル・カメラで切り取られた風景のようで、見た目は美しいのだが、その場の風や匂いや温度が、うまく伝わってこない。 私のイマジネーションが足りないのだろうか。 数十枚、数百枚の切り取られた映像を、サブリミナル効果を狙うように短い時間に次々と見せられる。 物語は自分でつくらなければならない。それも、迅速に。 のんびりとしていれば、情報を処理しきれない。 コンピュータのCPUのような処理能力が要求される。 いきおい、つくりだされる物語は平準化され、うすっぺらいものとなる。 受け手の想像力がパターン化される。送り手の思いとは裏腹に。 いや、楽曲の送り手に、『ほんとうに伝えたい思い』があるのだろうか。 今週のオリコンにランキング・インしている楽曲から、何かを感じ取ることができたあなたは、時代に適応した素晴らしい能力を持った幸せなひとだろう。 コブクロの『桜』の歌は、いいですね。
by Cafe_Gimlet
| 2006-04-23 09:39
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