しなやか通信

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2005年 11月 13日

『トップランナー』に矢野沙織

1986年生まれの女性サックス・プレイヤーが、どんな演奏を聴かせてきれるのか。
興味深く、ETVの『トップランナー』を見た。



若くして脚光を浴びたから、もっと奇をてらった演奏をするのかと思っていた。
意に反して、彼女の演奏はとてもオーソドックスでスタイリッシュなものだった。
太くて厚い音色。まだ二十歳にも届かない女性の演奏とはとても思えない。
中学生のときに、演奏をさせてほしいと都内のライブ・ハウスに電話しまくったそうだが、その芯の強さ、欲求を実現させようとするパワーが、呼吸、息づかいにあらわれている。
荒削りなところばかりに気を取られてしまうが、表現力も豊かになってくることは間違いない。
「早いフレーズも歌うように演奏したいんです」
との発言に期待させるものがある。
私の敬愛するウェス・モンゴメリーは超絶技巧を画に描いたようなジャズ・ギタリストだが、オクターブ奏法を駆使した素早いパッセージだけが素晴らしいのではなく、ハートウォーミングで歌っているからこそ、その演奏に強く惹かれるのだ。「早いフレーズも歌うように」と表明する未成年女性サックス奏者のこれからが楽しみだ。
番組の最後にはこんな発言もあった。
「グラミー賞を取りたいんです」
さらっと言ってのける矢野沙織。
なんとも頼もしい。
名前を刻み付けておかねばならないプレイヤーに、また出逢ってしまったようだ。
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by Cafe_Gimlet | 2005-11-13 21:02 | 音楽


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