しなやか通信

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2005年 10月 11日

気になる言葉 7

一ばんいいひととして
ひっそり命がけで生きてゐて下さい


太宰治から太田静子への手紙より



破滅的なものに強く惹かれるというところが人間にはあります。
とても危ない感情ですが抑えようがありません。
ちょっとした麻薬のようなものでしょうか。
ろくでもない男にひっかかる。
悪い女にだまされる。
みんなにやめておけてと言われても聞く耳を持てない。
もう、どうなってもいい。

競馬をやって負け続ける。
朝からやっていたから損失はかなりのものになりました。
もうそろそろやめておかないと、月末の支払いがやばいです。
彼女とフレンチを食べにいく約束は果たせるのでしょうか。
しかし、次のレースに手を出します。
もう、どうなってもいい。全部なくなってもいい。

身を滅ぼしてみたいのです。
お金を失ってみたいのです。
信じられないでしょうが、そんな思いに支配されてしまうのです。

友人に誘われて久しぶりにやったボウリング。
なかなか勘が戻らなくてスコアが伸びません。
すいすいと投げている友人の横で、あなたはこう考えます。
もう、どうでもいいや。
スペアはおろか、ガーターの連続で散々な成績。
それは、あなたが心の奥底で望んだ結果なのです。

理性、冷静、自己責任。
言葉にするのはとても簡単ですね。
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by Cafe_Gimlet | 2005-10-11 22:12 | 揺さぶる言の葉


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